2012年12月27日木曜日

今が旬です!<年越しそば&おせち料理>/社員食堂の栄養士さんから(39)社員食堂から  

12月31日は年越しそばを食べる方も多いのではないでしょうか?

年越しそばの由来は「そばが細く長くのびるので家運や寿命がのびるように」という説や「切れやすいので1年間の苦労を切り捨てて翌年に持ち越さないため」という説が一般的です。

また、お正月にはおせち料理を食べる機会が多いと思います。

おせち料理には、代表的なものとして
  • 「1年中まめ(元気)に過ごせますように」黒豆
  • 「子孫繁栄」数の子
  • 「五穀豊穣」田作り
  • 「金団=財宝:豊かに過ごせるように」きんとん
  • 「腰が曲がるまで元気で長生きできるように」海老
などがあげられます。
今年もどうもありがとうございました。

皆様にとって来年が良い年でありますように。

2012年12月20日木曜日

今が旬です!<小松菜>/社員食堂の栄養士さんから(38)社員食堂から  

和え物・煮浸し・炒め物など幅広く利用できる小松菜。

年中出回っていますが、栄養価が高くておいしいのは冬の時期のものです。

栄養的にはカロチン、ビタミンB2・C・E、鉄、カルシウムを多く含み、特にビタミンB2は野菜の中でもトップクラスカルシウムはほうれん草の6倍近く含まれています。

風邪、骨粗しょう症、動脈硬化などの予防のためにも積極的に摂りたい野菜ですね。

購入する時には葉が肉厚でつやのあるものを選ぶようにしましょう。

購入後はなるべくその日のうちに調理し、使いきれない場合はゆでて密閉容器に入れ、2日以内に使用するか冷凍保存するようにして下さいね。

ほうれん草より日持ちが悪く、1日置くとビタミンCは3割ほど減ります。

2012年12月19日水曜日

光のふしぎ(5) 虹

ニュートンが万有引力の法則を発見したのは非常に有名ですが、
実は、ニュートンは光学にも詳しく、虹が7色だと示したのも彼です。

彼は、無色の光をプリズムに通すと赤から紫まで連続的に変化する
光の帯が表われるのを実験で示しました。
この現象を光の分散といいます。

太陽や電灯の光はたくさんの色の光が集まったものです。
光の三原色、赤、緑、青を混ぜると白色の光が出来ることからも想像がつきます。

光の色の違いは波長(厳密には周波数)の違いであり、
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の順に波長がだんだん短くなります。

屈折率は、波長が短い光ほど大きくなるので、プリズムに無色の光を通すと、よく屈折するのが青い光、あまり屈折しないのが赤い光と色ごとに光が分かれるのです。

では、本題の虹に入りましょう。

雨が降ったあとの空には、たくさんの小さな水滴が浮かんでいます。太陽の光が水滴にあたると、表面で屈折し水滴の中に入ります。その光は水滴の中で反射し、再び水滴の表面で屈折して外へ出ます。



屈折のしやすさは色によって異なり、赤い光は約42度、紫の光は約40度の方向に分散します。これが虹(主虹)ができるしくみです。

また、水滴の中で2回反射が起こる場合もあります。分散する角度が異なり、赤い光は51度、紫の光は53度になります。この虹を副虹といい、主虹とは色の並び順が逆になり、ぼんやりと見えます。

ちなみに、水滴の中で3回以上反射する光は、光がかなり弱くなるため、見ることができません。

2012年12月13日木曜日

今が旬です!<ブリ> /社員食堂の栄養士さんから(37)社員食堂から

ブリは成長に伴って名前が変わる出世魚です。

地方によって様々な呼び名がありますが、15~40㎝位のものをハマチ、40cm前後のものをイナダ、60cm前後をワラサ、それ以上のものをブリと呼びます。

たん白質や動脈硬化予防に効果があるエイコサペンタエン酸(EPA)ドコサヘキサエン酸(DHA)などの脂質、ビタミン類、鉄分、カルシウムを豊富に含みます。

天然のものと養殖のものとではたん白質や脂質の含有量は変わりませんが、ビタミンは天然ものの方が多く含まれます。

切り身で購入する時には、身に弾力があり血合いの部分が鮮やかなものを選ぶようにしましょう。

2012年12月6日木曜日

今が旬です!<かぶ> /社員食堂の栄養士さんから(36)社員食堂から

煮物やサラダ・漬物など幅広く利用できるカブ。

11月頃から3月にかけてが旬になります。

根の部分(白い部分)にはビタミンCや消化を助けるジアスターゼを多く含みます。葉の部分にも、カロテン、ビタミンB2、C、鉄分、カルシウムなどを豊富に含むので、葉もうまく活用するようにしましょう。

購入する時は、根の部分は白くて光沢のあるものを、葉の部分は茎がしっかりしていて緑色が濃く枯れていないものを選ぶといいですね。

葉をつけたままだと根の水分を葉が吸い上げてしまうので、購入後は速やかに根の部分と葉の部分を別々にラップにくるんで保存するようにしましょう。

2012年12月5日水曜日

光のふしぎ(4) 蜃気楼

夏の暑い時期に地面に見える水溜り、
近づいてみると、そこに水溜りはない。

これは蜃気楼(正確には下位蜃気楼、通称逃げ水)という現象です。

夏のアスファルトは太陽の光に照らされて、
地面の近くは非常に高温になります。
(地面から離れるほど、温度は低くなります。)

光は密度の高い(温度の低い)方に曲げられて進む性質があるため、
下に向かう光の一部が地面を避けるようにして上に向かいます。
人は、曲げられた光でも像の写る方向に物体があるように錯覚します。
そのため、光の延長戦上、地面の下に大気の像が見えます。

あたかも上方の景色を反射した水溜りがあるように、
屈折した光の像が地面に見える。

これが、近づいても存在しない水溜りの正体です。

2012年11月30日金曜日

膜厚測定に関するサイト - 膜厚計測、厚さに適した測定、解析方法

下記ページにて膜厚計測、厚さに適した測定、解析方法」紹介しています。

膜厚計測、厚さに適した測定、解析方法
http://www.jasco.co.jp/jpn/technique/SIZE/thickness.html
 
概要

光学的な膜厚計測は、誘電体膜や半導体膜と様々な物性の膜に適応可能であり、サブnm から数μmの膜厚までの広い計測範囲を持つという優れた特長があります。 さらに、非破壊・非接触で計測できることから広く用いられています。 それぞれの膜圧測定、解析方法と解析方法には原理上の違いがあるので、 予測される膜厚・膜の層数や膜と基板の材質に合わせて、適切に選択することが重要です。


膜厚計測、厚さに適した測定、解析方法
http://www.jasco.co.jp/jpn/technique/SIZE/thickness.html

今が旬です!<白菜> /社員食堂の栄養士さんから(35)社員食堂から

白菜は1年中出回っていますが、旬は冬です。霜にあたると、風味が増し、繊維がやわらかくなります。

このやわらかい食物繊維が便秘解消に効果的で、さらに火を通すと消化しやすくなります。

ビタミンCも比較的多く含まれるので、風邪予防にもいいですね。

揚げ物以外のほとんどの料理に利用できますが、お浸しや鍋ものだとたっぷり食べられるのでオススメです。

購入する時は外葉が大きくしっかり巻いてあるもの株の切り口が白くてみずみずしいものカットしてある場合は芯の部分が盛り上がっていないものを選ぶようにしましょう。

2012年11月22日木曜日

今が旬です!<ごぼう> /社員食堂の栄養士さんから(34)社員食堂から

食物繊維を豊富に含む野菜としておなじみのゴボウ。

根の部分を食用としているのは日本と朝鮮半島だけとも言われています。

その成分はほとんど食物繊維で、便秘や大腸ガン、動脈硬化を予防します。

また炭水化物の多くはイヌリンという成分で、腎臓機能を高めるともいわれています。

購入する時は 出来れば泥付きのもの(皮に香りがあるので)、細めのもの(太すぎるとスが入っている事も・・・)、 まっすぐのびてヒゲの生えていないものを選び、購入後は乾燥させないように保存するようにしましょう。

調理の際は香りを活かすために表面をこそげる程度にし、切ったらすぐにアク抜きをするようにしましょう。

2012年11月21日水曜日

光のふしぎ(3) 雷

悪いことをしたときに親から落ちるもの。
それは「親父のかみなり」
最近では、少なくなってしまったかもしれませんね。

今回のテーマは雷です。
まずは、その発生のしくみから解説します。

雷は雲から発生します。
雲は非常に微小な水滴(水蒸気)ですが、
温度の低い上部では氷の粒、
温度の高い下部では水滴として存在します。

上部の氷の粒はその重さで落下しますが、
地表の温度が高いと、上昇気流が生じ、舞い上がります。
舞い上がった氷の粒は水蒸気を付着し、
さらに大きな氷の粒になります。
この上昇、降下する氷の粒が互いにこすれあうことで、
静電気が発生します。

雷雲は一般的に、
上部が+、下部が-に帯電します。

雷雲が地面に近づくと、
静電誘導が起こり、地面が+に帯電します。
雷雲下部の-と地面の+が大きくなったところで
地面に放電します。

これが雷です。

雷自体は非常にエネルギーが高く
(温度は2~3万℃)、
近くで見ると、青白い光になるそうですが、

離れた場所だと、
波長の短い青い光は、空気中の塵や埃に吸収、散乱されて、黄色い光に見えます。

このため、雷はしばしば黄色く表現されます。












2012年11月15日木曜日

今が旬です!<サンマ> /社員食堂の栄養士さんから(33)社員食堂から

秋の代表的な味覚であるサンマ。

EPA(エイコサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)という高度不飽和脂肪酸が大量に含まれるので、コレステロールや血圧を低下させて動脈硬化や脳卒中の予防に良いといわれています。

また、血合いの部分にはビタミンB12を多量に含み貧血予防が期待できます。

購入する時には、大きく太っていて身のしまったもの・口先や尾の付け根が黄色いもの(脂がのっている証拠!)を選ぶといいでしょう。

ただし、脂質が多いほど酸化が早いので新鮮なうちに調理するようにして下さいね。

2012年11月9日金曜日

日本分光2013年カレンダー・プレゼント応募実施中 抽選で100名様

プレゼントの応募受付は終了いたしました。
たくさんのご応募ありがとうございます。

当選者の発表は発送をもって代えさせて頂きます。

毎年ご好評を頂いております日本分光カレンダー(壁掛け)の2013年版を抽選で100名の方にプレゼントいたします。



日本分光カレンダーは、シンプルで余白が多く自由に予定を書き込むことができます。 また、一般のカレンダーと違い週が月曜日から始まり、週末の土日が連続しているため一週間の予定が判りやすくなっています。

お申し込みの締め切りは、12月10日となっております。

ご希望の方は、 2013日本分光カレンダープレゼント のページからご応募ください。

弊社のお客様に限るなどの応募資格はございません。

たくさんのご応募をお待ちしております。

(注)発送先は日本国内に限らせて頂きます。ご了承ください。

2012年11月8日木曜日

今が旬です!<サバ> /社員食堂の栄養士さんから(32)

味噌煮や煮つけ、塩焼きなどでおなじみのサバ。

たんぱく質、鉄分、ビタミンB1、B2が豊富に含まれています。脂質にはEPA(エイコサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)を含むのでコレステロール低下や血液をサラサラにしたり、脳の活性化といった効果があると言われています。

 購入する時は目が澄んでいて全体に弾力があるもの・お腹がしっかりした太目のものを選ぶといいですね。

傷みやすいので、すぐにワタを取り除いて冷蔵保存し、その日のうちに調理するようにしましょう。

2012年11月7日水曜日

光のふしぎ(2) 青空、夕焼け

前回では、太陽について解説しました。
今回は、その続きにあたります。

太陽の光をプリズムに通すと、何色もの光に分かれます。
これは、太陽光が空気とは屈折率が異なる媒質を通ったことで、
波長ごとに光が分かれたことを意味します。
このように、太陽の光は様々な波長の光が混ざったものです。
(太陽光のスペクトル、下図)


波長が短い光ほど散乱しやすい。(青い光)
波長が長い光ほど散乱しにくい。(赤い光)

晴れた日のお昼に青空が広がるのは、太陽光に含まれる波長の短い青色の光が大気中の気体分子で散乱するからです。



大気中にはたくさんの気体分子があるので、幾度とない散乱を繰り返します。空いっぱい広がった光が眼に届くので、青く見えるのです。

一方、夕方になると、光は地平線の近くから、大気中を長い距離進んできます。そのため、波長の短い青い光はそのほとんどが大気中で散乱し、地表に届かなくなります。

一方、波長の長い赤い光は、大気中で散乱されることなく地表に真っ直ぐ届きます。そのため、夕焼けの空は赤く見えるのです。

2012年11月1日木曜日

今が旬です!<ニンジン> /社員食堂の栄養士さんから(31)

食卓の彩りとしてすっかりお馴染みのニンジン。

栄養的にはビタミン、ミネラルが豊富で特にだいだい色の色素にもなっているカロテンは一般的な野菜の中でも含有量トップです。そのため抗酸化作用が高く、生活習慣病やガン・風邪予防に効果があると言われています。

調理する時には油と一緒に摂取するようにするとβカロテンの吸収がグンとアップするのでオススメです。

また、生のニンジンにはビタミンCの破壊酵素が含まれるため、他の野菜や果物と一緒にミックスジュースにする時はレモン汁でこの酵素の働きを抑えましょう

購入する時は、色艶よく表面がなめらかなものを選ぶようにして下さい。

2012年10月25日木曜日

今が旬です!<イカ> /社員食堂の栄養士さんから(30)

刺身、煮物、焼き物、炒め物など幅広く調理できるイカ。

通年獲れますが、夏~秋が旬で特においしいのは秋です。

栄養的には高たんぱく質、低エネルギー、低脂肪、コレステロールを下げるタウリンが豊富です。

しかし、プリン体の含有量が多く消化もあまりよくないので、痛風の人や胃腸の弱い人は食べ過ぎに気をつけましょう。

購入する時は肉厚で透明感と光沢があるものを選ぶようにするといいですね。

調理する時は火を通し過ぎると硬くなり味も落ちるので短時間調理を!

2012年10月24日水曜日

光のふしぎ(1) 太陽

新連載、光のふしぎ。
このトピックでは、身近な光の現象について
なるべく簡単に解説、紹介していきたいと思います。

第一回は「太陽」です。

我々にとって、一番身近な光といえば太陽光が思い浮かびます。
では、一体どういう原理で光を発しているのでしょうか?

太陽は硬そうに見えて、
実は、そのほとんどがガスで構成されています。
ガスの構成としては、
水素が約9割、残りがヘリウムでできているそうです。

太陽は非常に重力の強く(地球の28倍程度)、
非常に高温(中心は数千万度)であるため、たくさんある水素は、お互いに衝突します。

すると、水素同士で核融合という反応が起こり、ヘリウムが生成されます。

生成したヘリウムの質量は、反応前の水素の総質量より軽く、
その分はエネルギーを放出する必要があります。
(エネルギー保存の法則)

このエネルギーが光に相当し、太陽は光を発するのです。

2012年10月18日木曜日

今が旬です!<しめじ> /社員食堂の栄養士さんから(29)

スーパーなどでよく見かけるのは人工栽培のものが多いですが、天然のものはちょうど今頃が旬を迎えます。

低カロリーで食物繊維が豊富でビタミンD、B2も多く含むので、便秘予防やコレステロールの低下、肌荒れ予防といった効果が期待できます。ビタミンB2は水溶性なので煮汁も一緒に摂るようにするといいですね。

また炒める時には強火で短時間加熱をするようにすると旨味と歯ざわりを楽しむことができます。

「香りまつたけ、味しめじ」という言葉もあります。

秋の味覚を楽しんでみて下さいね。

2012年10月15日月曜日

Webサーバ停止のお知らせ

お客様へ

先日、お知らせしましたように、現在Webサーバメインテナンスのため、日本分光のホームページが一時的に閲覧できない状態になっております。

最短では2012年10月16日の午後に復旧する予定です。

お客様におかれましては、ご不便をおかけしますが、何卒ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

(追記)

2012/10/16 13:00
メインテナンス作業は終了しました。現在、一部のお客様からアクセスできない状態となっておりますが、順次アクセス可能になりますので、いましばらくお待ちくださいますようお願い致します。

HPLC分析のコツ(18) 蛍光検出器のお話 その2

今回は蛍光検出器の波長設定についてのお話です。UV検出器と違って、蛍光検出器では励起光と蛍光、2つの波長を設定しなくてはなりません。一般に、励起波長<蛍光波長<(励起波長)x2となります。

   図 蛍光試料の励起波長(左)と蛍光波長(右)

励起波長も蛍光波長も化合物特有の値を持っています。ただし、pH、溶媒組成などにより変化することがあります。分析を始める前に、おおよその値は分かっているはずです。搭載されている検出器のスペクトル測定機能を使って、より正確なそれらの波長を求めることもできます(上図)。

UV検出器の場合は、選択性と感度の兼合いから波長を設定することもあると書きましたが、蛍光検出器の場合は、選択性が高いので感度に絞って波長を決めます。ここで少し寄り道をして、蛍光検出器の「感度」について話しましょう。

以前、UVやRI検出器には縦軸の目盛りはあるが蛍光検出器には基準がないという説明をしました。だから、蛍光検出器では単純に、ピーク高さだけで感度を比べることができません。つまり、異なる機種間で検出器の感度設定を同じにして、ピーク高さを比較しても意味はありません。

それじゃあ、どうやって感度を比較するか。正しくはS/N比で比較しなければいけません。同じ装置の場合でも、やはりS/N比でみるべきです。

寄り道が長くなってしまいました。話を元に戻します。蛍光検出器では「感度を中心に波長を設定すればよい」ということでしたね。基本は、感度で最適波長を設定すればよいのですが、次のような場合には注意をしてください。

①励起波長と蛍光波長が近い。
②励起波長の倍の波長と蛍光波長が近い



このような場合には、一般にバックグランド光が大きくなり、思ったほど高感度にはなりません。原因は、励起光の一部が光側に検出されるからです。

励起光の一部はいつでも光側に入ってきているのですが、波長の差が大きく異なれば、光側で分光され問題とはなりません。しかし、①のような場合は、検出されてしまいます。


②について説明します。検知器では目的の波長を取り出すため蛍光側にも回折格子が使われています(図)。回折格子から得られた光は、その仕組みから、波長の半分、2倍、3倍の成分も含まれています。当然、これらの波長成分も蛍光側に入りこみます。②は倍光の影響を受けるということです。

図 蛍光検出器の構造

①と②では対処方法が異なります。原理的に①のケースではあまりよい方法がありません。蛍光波長を少しづつ長波長側に動かしてデータを取り、S/N比を計算して最もよい波長を選びます。

②の場合には、倍光をカットするようなフィルターを励起光側に入れてください。バックグラウンド光に対して、ある程度の低減効果があるはずです。用意されているフィルターの種類、波長特性などは、それぞれの装置の取扱説明書を参照してください。

■参考

2012年10月12日金曜日

お知らせ サーバメインテナンス

【サーバメインテナンスのお知らせ】

下記のスケジュールで、Webサーバのメインテナンス行います。

■開始 2012年10月12日(金) 22:00
■終了 2012年10月17日(水) 08:30

期間中、この影響によりホームページのサービスが断続的に停止する場合がございます。

お客様におかかれましてはご不便をおかけしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

今が旬です!<さつま芋> /社員食堂の栄養士さんから(28)

秋の味覚の代表的なさつま芋。

栄養的にはビタミンB1、B2、C、カリウム、食物繊維が豊富です。 特にビタミンCはかんきつ類に負けないほど多く、その上加熱しても壊れにくいという特徴があります。

甘味があるのでカロリーが高いと思われがちですが、焼き芋100gとご飯100gではほぼ同じ位のカロリーです。

購入する時は皮の色がきれいで、デコボコや傷のないものがいいでしょう。

天ぷらにすると、ホクホクして美味しいですね。

2012年10月4日木曜日

今が旬です!<里芋> /社員食堂の栄養士さんから(27)

 いも類の中で一番低カロリーの里芋。

 1年中出回っていますが、秋が旬でその他の季節は貯蔵したものになります。

里芋は食物繊維やカリウムを多く含みます。あの特有のヌメリはガラクタンという食物繊維の一種で、消化を助けたり胃壁・腸壁の潰瘍を予防する働きがあります。

 購入する時は縞模様がくっきり出ていてキズがなく芽が出ていないもの、泥つきで適度な湿り気があるものを選ぶといいでしょう。

 保存は袋から出して新聞紙に包んで冷暗所に置くようにし、冷蔵庫には入れない方がいいです。

2012年9月27日木曜日

今が旬です!<しょうが> /社員食堂の栄養士さんから(26)

名脇役の生姜。

主に風味付けや臭み消し、薬味として利用されています。

栄養的にはビタミンB1、B2、Cなどがごく微量含まれる程度でほとんど期待できません。

しかし、ジンゲロンやショウガオールという辛味成分が特有の風味をもたらし、優れた殺菌力を持っています。

また、解毒作用や発汗作用、食欲増進といった効果が期待できるので風邪のひき始めには意識して摂取するといいですね。

ただ、刺激が強いので胃の弱い人は一度にたくさん食べ過ぎないようにしましょう。

2012年9月26日水曜日

HPLC分析のコツ(17) 蛍光検出器のお話 その1

さて、今回から蛍光検出器のお話です。毎日、分析を始める前にまずここを見ます。調子の悪いときも真っ先にここを見ます。それは、光源ランプの明るさと、フローセルからでる光の強さです。


EX(excitation)とあるのは励起光の強さ、EM(emission)は蛍光の強さを表しています。励起光の強さとは、光源ランプの明るさのことです。蛍光の強さとはフローセルからでている光の強さのことです。UVとは異なり、EXは大きい程いいのですが.セルのEMは小さいほどいいです。UVではどちらも大きい方がよかったのですが。EXの値は光源ランプや励起光側の光学系の状態を反映し、励起する光が強ければ強いほど、サンプル測定時に強い蛍光が出ます。つまり、高感度で検出できることになります。この値は、ランプが劣化すると徐々に小さくなっていきます。波長が違うと値も変わります。



図 セルに照射した際の励起光(EX)と蛍光(EM)

EMの値はフローセルからの光です。この値はべースラインノイズの大きさと関連しています。EMの値が大きければノイズも大きくなります。従ってS/Nは悪くなり、検出感度も悪くなります。値の大きさは移動相やフローセルの汚れ等を反映し、Gainを変えたときや、波長を変えたときにも変化します。特に、EXとEMの波長が近いときや、EXの2倍の波長に近いときに大きくなります。

蛍光検出器では、ブランク測定時のEMの値を小さくしないと高感度分析はできません。また、EXが大きくないと高感度になりません。(この話は、次回に詳しくお話ししたいと思います。)

この機能の使い方ですが、基本的にはUVと同じです。毎日、同じ移動相、同じ波長で分析しているときには、EXでランプの劣化の状態が分かります。EMでは移動相やフローセルのよごれ具合、ノイズの大きさが分かります。運転ノートに記録しておけばランプ交換の時期を予想することができます。ただ、UVの場合と違ってEXの値はランプをつけた直後と、安定してからでは値が少し違います。小さな違いはあまり気にしないほうがいいと思います。

■参考

2012年9月21日金曜日

今が旬です!<鮭> /社員食堂の栄養士さんから(25)

焼きもの、鍋物、フライなどでおなじみの鮭。

1年中出回っていますが、これからおいしい季節を迎えます。

栄養的には、たんぱく質・脂質に富み、悪玉コレステロールを減らして動脈硬化を予防するエイコサペンタエン酸を多く含みます。

ビタミンB1、B2、D、Eなどの他、たんぱく質や脂質の代謝を助けるB6が多いので他の魚よりたんぱく質の消化吸収がよいという特徴があります。

購入する時は、肉厚でつやがあるものを選ぶといいでしょう。

2012年9月14日金曜日

お知らせ サーバメインテナンス

サーバメインテナンスのため下記のスケジュールでWeb/電子メールのサービスを停止いたします。

■開始 2012年9月14日(金) 18:00
■終了 2012年9月18日(火) 08:30

お客様にはご不便をおかけしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

2012年9月13日木曜日

今が旬です!<ピーマン> /社員食堂の栄養士さんから(24)

ピーマンというと緑色の印象が強いですが、未熟なうちに収穫したものが緑色で、完熟すると赤くなります。

栄養的にはカロテン、ビタミンCを多く含み、特にビタミンCに関して、熱に強く短時間加熱ではほとんど破壊されないという嬉しい特徴があります。

独特のクセが気になる人は丸ごとさっと熱湯に通すか、表面を軽くあぶって薄皮をむいてから調理すると食べやすくなります。 鮮やかな緑色と共に味わってください。

2012年9月12日水曜日

HPLC分析のコツ(16) UV/VIS検出器のお話-その4

今回も懲りずにUV/VIS検出器です。
本題にはいる前に、検出器の仕様(スペック) の項目を少し説明します。


  • 波長再現性(波長を設定時の誤差)
  • 波長正確さ(設定波長とのズレ)
  • スペクトルバンド幅(スリットを通過した単色光の広がり)

さて、HPLCのシステムを何台も使っているところでは、同じ波長で検出しているはずなのに、 検出器によってピーク高さが違うなんて事を経験されたところもあるんではないでしょうか。

 その理由を説明します。ここで問題になるのが、波長正確さです。 日本分光のUV-4070では±1nmです。例えば、250nmに波長を設定しても、実際には装置によっては 249nmから251nmのどこかの波長が選ばれているということです。最大2nmの違いが生じる可能性があります。装置によってピーク高さの異なる原因がこの2nmの違いなのです。特に、 シャープな吸収スペクトルを持つた化合物で顕著に現われます。絵で説明します。
 
波長が吸収極大付近にないときは、図のように2nmの違いが、吸光度に大きく反映します。 ところが吸収極大付近では、ほとんど吸光度は変わりません。絵で描くととてもよく分かりますね。


図 測定波長と吸光度

じゃあ、波長正確さをもっと上げればいいのではと考えるのは素人の浅はかさ。私もこう思って専門家に聞いたところ、「原理的にはその通りです。でも、波長正確さだけではなくて、そこにはスペクトルバンド幅との関係があってそれほど簡単ではないのです。 」と諭されました。その理由はよく分からないのですが、とっても難しそうです。

はじめに書いたような事を経験された人、理由を分かって頂けましたか。次号からは、蛍光検出器を取り上げます。

2012年8月30日木曜日

今が旬です!<かぼちゃ> /社員食堂の栄養士さんから(23)

煮物、天ぷら、サラダなどでおなじみの南瓜。

甘味があってほくほくした西洋かぼちゃと、水分が多くてねっとりした日本かぼちゃがあります。

栄養的にはカロテンやビタミンB1・B2・C、食物繊維などを多く含みます。

冬至に南瓜を食べる風習がありますが、これは保存がききビタミン源として食べることにより風邪を予防する生活の知恵からきているとも言われています。

購入する時にはずっしりと重く切り口の色が濃いものがいいでしょう。

2012年8月29日水曜日

JASIS2012 日本分光グループ出展案内

お客様各位

平素は日本分光グループならびに弊社製品をご愛顧賜り誠にありがとうございます。
さて、昨年の分析展の折には弊社ブースにお立ち寄り頂き感謝申し上げます。お陰様をもちまして盛況の内に展示会を終了することできました。本年も来る9月5日より3日間、千葉県幕張メッセにおいて開催されますJASIS2012に出展いたします。あわせて新技術説明会にて10報を発表いたします。また、弊社ブースに於きましてもご好評頂いております小セミナーを実施いたしますので、是非お立ち寄りいただきますようお願い申し上げます。

JASIS2012 日本分光グループ出展案内


  2012年9月5日[水]~9月7日[金]    10:00~17:00
  幕張メッセ国際展示場5・6・7・8ホール
JASIS2012

◆新技術説明会
会期:2012年9月5日(水)~9月7日(金)
会場:ホテルニューオータニ幕張2階(N会場)
アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張ホール2階(A会場)

日本分光
日    時 部屋番号 発  表  テ  ー  マ
9月5日(水)
10:30~10:55
A-10 HPLCにトラブルを発生させない予防法 7つの秘策
9月5日(水)
15:30~16:20
A-10 FTIRとラマンの徹底比較!! ~測定法の選択術から先端素材測定まで一挙公開~
9月6日(木)
11:10~12:00
A-9 分取HPLCのノウハウ ~ちょっとしたコツで分取効率向上~
9月6日(木)
12:30~12:50
A-2 1滴測定から多検体自動分析まで ~紫外可視・蛍光・偏光分光への応用と期待~
9月7日(金)
10:30~10:55
N-4 FTIRとラマンのイメージング活用術!! ~依頼分析からひもとくケーススタディ~
9月7日(金)
15:30~16:20
A-9 測れないものを光で測る ~紫外可視から蛍光、偏光まで分光光度計をフル活用した分析法とその効能~



2012年8月23日木曜日

今が旬です!<なす> /社員食堂の栄養士さんから(22)

 夏野菜としてすっかりおなじみのナス。和食・洋食・中華にと何でも合わせやすい野菜です。

 栄養的にはあまり期待できませんが、最近ナスの皮に含まれているナスニンやクロロゲン酸という成分が抗酸化作用に優れたポリフェノール類としてがん予防に効果があると言われています。

 また夏野菜の中でも特に身体を冷やす作用が強いとされているので、ほてった身体を冷ましたい時には積極的に食べたい野菜ですね。

2012年8月22日水曜日

HPLC分析のコツ(15)UV/VIS検出器のお話-その3

UV/VIS検出器の3回目です。1回目は 「しっかりとした根拠の元に検出波長を決めましょう。」、2回目は「電圧表示の利用の仕方。」でした。

さて今回は、「光源ランプのあれこれ」です。UV/VIS検出器には.重水素ランプ(D2ラ ンプ)のみを光源として持つものと、D2ランプとタングステンランプ(Wランプ)の両方を持 つものがあります。日本分光の商品ですとUV-2075は前者に、UV-2070は後者にあたります。 海外メーカーの機器にはキセノンランプを光源に使ったものもあります。

光源は検出波長によって切り替えてください。紫外部(190-370nm)ではD2ランプを、 可視部(371nm以上)ではWランプを使ってください。波長に合った光源を選択することにより ノイズが小さくなります。したがって、S/N比のよいクロマトグラムが得られます。
 D2ランプしか持たない機種では関係ないのですが。ランプを2種類持ったものでは上に書いたような使い分けが必要です。
 どうしてかって?

あわてないあわてない。これから説明します。

「UV/VIS検出器では光源が明るいほどいい」と前回お話ししたのを覚えていますか? この理由をまだ説明していませんが、ここでも「ふーんそんなもんかいね、検出器ってゲーテみたいなんやね。」 と思っておいてください(何でゲーテかって、そんなこと文学少年に聞いて)。 光源の明るさがランプの種類と波長によって違うからです。 

D2ランプは 230nmが一番明るく紫外部200nmから300nm付近までは充分明るいのですが、それ以上波長が長くなるにつれて段々暗くなっていきます。400nm以上では230nmの10分の1程度の明るさしか得られません。 



Wランプは紫外部ではほとんどエネルギーがないのですが、360nm付近から徐々に明るくなっていき440nmから700nmまでほぼ一定の明るさが得られます。



それじや、D2ランプしか光源に持っていない装置は可視部では使えないのか。けっして、 そんなこともありません。検出限界付近で使わなければ全く問題なく使えます。
では、今までの説明は何だったかということになりますが、装置を使う上での原則を知っておいて欲しかったこと、 今自分の使っている装置にどんなランプが使われていて、それがどういう特徴を持っているのかを知っておいて欲しかったからです。 「原理を理解して装置を見切って使う」、HPLCの性能を引き出すのに不可欠でしょう。

応用例を話します。日本分光にDAB-Labelプレカラム誘導体化アミノ酸分析システムがあります。アミノ酸をダブシル化して検出する方法で、既に論文で報告されています。論文では436nmで検出していました。
436nm、どこかで見た数字ですね。ダブシルアミノ酸の移動相中での極大吸収は460-470nm にありました。検出器のランプがWランプの時、436nmに比べ465nmでは約1.2倍のピーク強度が得られました。検出限界で比べると1.5倍程度高感度でした。Wランプでは436nmより465nm の方が明るいからです。

ところが、D2ランプを使ったときは436nmの方が検出限界が高いという結果が得られました。吸収極大波長で検出することによるピーク高の増加より暗くなることでノイズの増加が大きくなるからです。ちなみに、465nmでのREF電圧で、WランプはD2ランプの10倍くらい強くなります。

■参考
UV-4570紫外可視吸光度検出器(動画)

HPLCの基礎(4)各種検出器の特徴

2012年8月9日木曜日

今が旬です!<冬瓜> /社員食堂の栄養士さんから(21)

冬に瓜と書きますが、夏の今が旬です。

まるごと冷暗所に置けば冬まで保存が出来ることに由来しています。煮ると透き通ったひすい色で、トロッとした食感は夏バテ気味でも食欲をそそりますね。

栄養的には約96%が水分で低カロリーですが、カリウムやビタミンCを含むので利尿作用や免疫力向上の効果が期待できます。

2012年8月2日木曜日

今が旬です!<うなぎ> /社員食堂の栄養士さんから(21)

土用の丑の日の主役、うなぎ。

今年の土用の丑の日は7月27日でもう過ぎてしまいましたが、うなぎをこれから食べようという人もいると思います。

うなぎは、ビタミン、たんぱく質、脂質、鉄分、カルシウムなどを豊富に含みます。特にビタミンAは蒲焼き1人分で1日必要量の3倍以上も摂取出来ます。

土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は、夏バテ予防の生活の知恵からとも言われているほど。

しかし、いくら栄養満点とは言ってもそれだけではビタミンCや食物繊維が不足しがちなので、他の食材で補うようにしましょう。

また肥満やコレステロールが気になる人は食べすぎに注意が必要です。

2012年8月1日水曜日

HPLC分析のコツ(14) UV/VIS検出器のお話-その2

今回はUV検出器の便利な機能についてです。ランプの交換時期や、フローセルの汚れ具合が分かるのでとっても重宝しています。それ以外にも、検出器の調子が悪いときは真っ先にこれを見ます。今はPC等のソフトウェア上で分かるかもしれませんが、中身を知っておいても損はないかと思います。

UV検出器には、光源ランプの明るさと、フローセルを透過した後の光の強さを見る機能があります。じゃ、ちょっと説明します。上の段はフローセルを通過した後の光の強さを、下の段は光源ランプ の明るさをそれぞれ示しています。どちらも、電圧が高いほど明るい(光が強い)事を示しています。 光が強いほうが検出器の調子はいいです。ランプが劣化するにつれてREF電圧、SAM電圧共に下がります。検出波長を変えても、REF、SAM電圧 ともに変化します。でも、移動相に吸収のない波長範囲では、REF電圧とSAM電圧の比はほぼ一定です。理由 は後で説明しますが、ここでは、

「REF電圧は絶対値何Vが大切で、SAM電圧は絶対値よりREF電圧との比が大切」

だと覚えてください。

REF電圧とSAM電圧

では、利用の仕方を説明します。REF電圧は、ランプの状態(フローセル通過前の光の強さ)を表します。 同じ波長で使っている場合、この電圧を定期的に記録しておけばランプの劣化具合が分かります。 「REF電圧が0.5Vになったからそろそろランプを変えなきゃいけないな」なんて事も判断できるかも知れませんね。

次はREF電圧とSAM電圧の比の使い方です(SAM電圧自体はフローセル通過後の光の強さを表します)。これを利用してフローセルや移動相の状態を判断します。 一つは、フローセルのセル窓の汚れです。もう一つは、移動相の吸収です。SAM電圧はランプの劣化つまりREF電圧が変わるとそれに伴って動きます。 それで、絶対値ではなくREF電圧との比で見るわけです。同じ波長、同じ移動相条件で分析しているときに、REF電圧とSAM電圧の比が小さくなってきたら、 もしくはREF電圧は変わってないのにSAM電圧が下がってきたら、フローセル窓の洗浄が必要です。 突然、SAM電圧だけが下がったら、特に移動相を作り替えた時そうなったら、移動相の汚れ、もしく は移動相組成を間違えた可能性があります。

こんな風に、電圧のチェックはとても便利な機能です。私はUV検出器を使っているとき、1日に1回はこの値をチェックします。なにか検出器関係のトラブルが起きたときも一番先にこの数字を見て原因を探します。皆さんも、毎日分析を始める前にこの値を見るのを習慣にしてはいかがですか。検出器をいつもベストな状態に維持するために。

■参考
UV-4570紫外可視吸光度検出器(動画)
HPLCの基礎(4)各種検出器の特徴


2012年7月26日木曜日

今が旬です!<きゅうり> /社員食堂の栄養士さんから(20)

サラダや酢の物ですっかりおなじみの胡瓜。

 96%が水分なので栄養的にはほとんど期待できませんが、すがすがしい緑色やシャキッとした歯ざわりが夏場の食欲増進にひと役買ってくれます。

またビタミンCを破壊する酵素が含まれていますが、この酵素は熱や酢に弱いので酢の物や酸味のあるドレッシングで和えることによって働きを抑えることが出来ます。

漢方では身体を冷やしたり、利尿作用があるとされています。 購入する時には全体にツヤとハリがあり、イボがとがったものを選ぶようにしましょう。

2012年7月19日木曜日

今が旬です!<チンゲン菜> /社員食堂の栄養士さんから(19)

鮮やかな色でクセのないチンゲン菜。すっかりおなじみの中国野菜ですね。

 栄養的にはカロテン、ビタミンC、カリウムを豊富に含むので風邪予防効果が期待できます。 効果的にカロテンを摂取するためには、調理の際に油と組み合わせるのがオススメ!

炒め物以外の調理法でも、ちょっと油をたらすことによって色も歯ごたえもグンとよくなります。

 選ぶときには葉の幅が広く、つやがあって肉厚のものにしましょう。

2012年7月18日水曜日

HPLC分析のコツ(13) UV/VIS検出器のお話-その1

今回は検出器の話をします。まずは一番ポピュラーな検出器、紫外可視分光検出器(日本語で書くと何のことか分からなくなりそうですが、UV/VIS検出器です)から始めます。

検出器で大切なのは、選択性と感度です。UV検出器の場合、選択性を決めるのは検出波長です。本題にはいる前に横道にそれて、弊社セミナーで妙に感心される話題から始めます。

クロマトグラムの検出波長に、254nmや280nmが多い理由を知っていますか。いまでこそ波長可変の検出器は当たり前ですが、昔は、低圧水銀ランプを光源にした検出器がほとんどでした。この装置は水銀の輝線(254nm)を利用していたので検出波長を選ぶことは出来ません。したがって検出波長も254に決まっていたのです。この波長に
極大吸収があるとか、選択性がよいと言うことでは決してありません。核酸とか芳香族化合物の検出に適していたのでよく使われました。

波長可変型のUV検出器の光学系(上図)
「280nmは何の輝線かな?」なんて辞書を引いてる人もいるかも知れませんね。鉛、マンガン、ビスマス辺りが候補に上がってると思いますがハズレです。水銀の輝線(254nm)を白い粉(何か分かりません、もしご存じの方があったら教えてください)に当てると280nmの蛍光がでます。この波長が(強い吸収を持つため)、蛋白質の検出に使われてきたため、254、280nmの2波長を選択できる検出器がありました。  この他にも214nm(Znランプ)、229nm(Cdランプ)や水銀ランプとフィルターを組み合わせた436、456nm等が使われています。いかにも意味有りげな検出波長は、こんな風にランプの輝線で決まっていたのです。

本題では
「文献や過去のデータに惑わされないで、目的成分に適した波長を判定しましょう」
と言いたいのです。

とは言ってもただ単に感度を上げるために極大吸収波長にすればいいという事でもありません。選択性を上げるために感度を犠牲にして長波長側にずらしたり、逆に選択性に目をつむって感度を稼ぐために短い波長に設定したりと言うケースもあります。目的に合わせて検出波長を設定しましょう。
 一般に、波長を短くすると感度は良くなりますが、選択性は無くなり妨害ピークの影響を受け易くなります。逆に、波長を長くすると選択性は向上しますが、感度が悪くなります。ただ妨害ピーク等の選択性の点については、検出器だけではなく、前処理や分析条件を含めた分析全体で考える必要があります。 

■参考
UV-4570紫外可視吸光度検出器(動画)

HPLCの基礎(4)各種検出器の特徴

2012年7月12日木曜日

今が旬です!<みょうが> /社員食堂の栄養士さんから(18)

みょうがは東アジア原産の野菜で茎も花も食用になります。

 独特の香り成分は発汗や呼吸・血液循環を良くする作用があり、また熱冷ましや解毒効果も期待できます。夏バテしやすいこの季節にもってこいの食材です。

選ぶ時には、色つや良く、しっかりした触感のあるものにしましょう。 みょうがを食べて頭をシャキっとさせましょう!

2012年7月5日木曜日

今が旬です!<しそ> /社員食堂の栄養士さんから(17)

夏の薬味としてお馴染みのしそ。

 あの特有の香り成分はシソアルデヒドという成分で、胃液の分泌を促すと同時に細菌の繁殖を抑える働きもします。

しそは1回あたりの使用量は少ないものの、100g中のカロテン含有量は野菜の中でトップ!薬味としてだけでなく、たっぷり摂取したいですね。天ぷらや肉・魚を巻いて揚げたり焼いたりするのもおすすめです。

購入する時は緑色が濃くみずみずしくハリのあるものを選びましょう。 夏のさわやかな香りを楽しんでくださいね。

2012年7月4日水曜日

HPLC分析のコツ(12) 移動相の話、まとめ

今回は、有機溶媒について触れたあと、移動相の話を総まとめします。
はじめは、Hexaneについて。順相クロマトグラフィーでよく使われる溶媒で、通常は移動相としてn-ヘキサンと表記されます。 市販のヘキサンは、n-ヘキサンを95%以上含むヘキサン異性体の混合物です。 同じような性質の混合物なので、気にする必要はないのですが、正確にはヘキサン類、hexanesと書くようにしたいものです。

つぎに、クロロホルムです。HPLC用のクロロホルムには2種類あるのをご存知ですか? 安定剤が違います。0.5~1%のエタノールを含むもの、アミレンで安定化されたものです。 サンプルによってはアルコールがあると不安定なものもあります。知っておくと何かのときに役に立つかもしれませんね。

つぎは、テトラヒドロフランです。この溶媒は、主に2つのケースで使われます。 有機溶媒系のサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)移動相として、もうひとつは逆相クロマトグラフィーにおけるオーガニックモディファイヤーとしてです。 SECでRI検出器を使う場合は、安定剤の入ったものを使います。分取、もしくはUV検出器を使うSECや、逆相クロマトグラフィーでは、 安定剤の入っていないものを使います。

これまでの移動相の話をまとめます。

1.混合溶媒の組成は正しく表示しましょう。
  パーセント表示と比率での表し方、どちらが悪いということではなくて作り方に対応した表記をしましょう。

2. W/Wで作るのか、V/Vで作るのか。
  混合溶媒を再現性よく作るには、比率に見合った精度のでる計量法を使うようにしましょう。

3.unambiguousかつuniqueな移動相条件の記載を。
  あいまいな表現や、作り方が何通りもあるような移動相条件の書き方はやめましょう。

4.pHメーターを使わないで緩衝液を作りましょう。
  省力化と再現性の向上に効果があります。   V/Vの組成を決めるまではちょっと面倒ですが、決まってしまえば再現性も良くなるし、かなり省力化できます。大量に作ることも可能になります。

6回にわたって、長々と書いてきた移動相の話はとりあえず終わりです。

2012年6月28日木曜日

【解決しました】お客様へのお知らせ 東京サービスセンターの電話がつながりにくい件

お客様へ

弊社、東京サービスセンターの電話が回線の都合により、つながりにくくなっていた件ですが、解決しました。お客様に多大なご不便とご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び致します。今後とも、日本分光を、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

お客様へ

弊社、東京サービスセンターの電話が回線の都合により、つながりにくくなっております。

東京サービスセンターへお急ぎのご用命のあるお客様は、東京サービスセンター以外の最寄りのサービスセンターまでご連絡くださいますようお願い申し上げます。

お客様におかれましては、たいへんご不便とご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承頂けますよう、お願い申し上げます。



北日本サービスセンター
〒982-0015 宮城県仙台市太白区南大野田20-3
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[担当地区] 茨城

西東京サービスセンター
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[担当地区] 群馬・埼玉(西部)・東京(23区外)・神奈川(旧相模湖町のみ)・新潟・山梨・長野

神奈川サービスセンター
〒226-0025 神奈川県横浜市緑区十日市場町903-9
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[担当地区] 神奈川(川崎区・鶴見区・旧相模湖町を除く)

2012年6月27日水曜日

今が旬です!<ししとう> /社員食堂の栄養士さんから(16)

ししとうは漢字で書くと獅子唐、実の先端の形が獅子の口に似ていることからこのように名付けられたそうです。

栄養的にはカロチン、ビタミンC、カリウムを多く含むので細胞の老化防止や利尿作用(余分な塩分を排出してむくみを防ぐ)、免疫力の向上などが期待できます。

また、唐辛子と同じカプサイシンを含むので新陳代謝をよくします。

調理法としては揚げたり煮たり焼いたりと色々ですが、油と一緒に調理するとカロチンの吸収がグンとよくなります。ぜひ旬を味わってくださいね。

2012年6月22日金曜日

今が旬です!<トマト> /社員食堂の栄養士さんから(15)

夏野菜の代表格、トマト。鮮やかな赤い色はリコピンという色素によるものです。

 リコピンはガンや動脈硬化に効果があると注目されている成分で、抗酸化作用はβカロテンの約2倍含まれています。 その他、ビタミンCやクエン酸、ペクチンなど様々な栄養成分を多く含むために昔から「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われているほどです。

また身体を冷やしたり、胃を丈夫にして消化を助ける作用もあるとされています。これからの暑い夏にピッタリですね。

購入する時は、ヘタがしおれていたり黒ずんでいないもの、丸みがあり割れていないものを選ぶようにしましょう。

2012年6月20日水曜日

HPLC分析のコツ(11) 緩衝液の話2

85%のリン酸を425倍希釈したときのリン酸のモル濃度を計算してみましょう。 1L作るのに必要な85%リン酸の量は、1000/425=2.35mLです。 この重量は、2.35×1.69=3.97gです。 この中のリン酸の重量およびモル数は、3.97×0.85=3.38、3.38/97.995=0.03449となり、 それぞれ3.38g,34mMとなります。 つぎに最もいい加減な作り方である、85%リン酸を2mLとって1Lにしたときの濃度です。 これは、上の計算結果を使って、34.49×2/2.35=29.35,29mMとなります。

話が長くなりましたが、言い訳をさせてください。 分離で大切なのは、チャンピオンデータではなく、クロマトグラムの再現性です。 だから、この再現性に関わる移動相の調整方法というものを非常に重要と考えています。

さて、今回も緩衝液のお話です。皆さんは、緩衝液を作るとき、pHメーターを使ってpH調整をしていませんか? 私はこれが苦手です。メーターの校正、pH標準液や電極の管理とか面倒ですよね。 pHメーターが他の人に使われていたら、待たなくてはならない。 というわけで、私はpHメーターを使わないで緩衝液を作るようにしています。

「それでは、どうやってやるのかって?」 試薬を正確に秤量して、緩衝液を作っています。保持時間の再現性には全く問題ありません。 管理の悪いpHメータを使うよりも再現性の良いデータが得られます。

しかし、実際やってみると面倒なことも多いのです。 望みのpHになるような試薬の混合具合を試行錯誤しなければいけないからです。 このあたりの見当をつけるのに、化学便覧の「緩衝溶液、組成とpH値」の表を参考にしています。

Michaelisの緩衝液の中の1/30Mリン酸ナトリウム緩衝液、pH6.4を作ってみましょう。 表からはM/30m,KH2PO4:M/30,Na2HPO4でpH6.4になることがわかります。 このまま作成すると、陽イオンはNaとKの2種類になってしまいます。 移動相条件を単純にするために陽イオンをナトリウム1種類にします。 それには、リン酸1カリウムの代わりにリン酸1ナトリウムを使用すればいいわけです。 表の値から必要な試薬の量を計算して、水に溶かせば出来上がりです。 M/30は、0.033Mとして計算します。 リン酸1ナトリウム・2水の分子量は156.10で、必要な量は156.10×0.033×2/3=3.43, 3.43gになります。 次に、リン酸2ナトリウム12水の量は、358.14×0.033×1/3=3.94gです。 秤ではかって、水を加えて1Lにすれば完了です。

自分の目的にあう緩衝液が表に無い場合は、最初に表を作成しなくてはなりません。 条件検討の際はpHメータを使い、条件が決まったら重量法で作製します。

たかがpH調整と思っている人もいるかもしれませんが、毎日のことなので意外と省力化できます。

また、pH調整無しで緩衝液を作れるようになると、緩衝液と有機溶媒の混合移動相を作製することも出来てしまいます。 あらかじめ作っておいた水と有機溶媒の混合液を秤量した試薬に加える。

今日の話はここまで、次回で緩衝液の話は最後にしたいと思います。

2012年6月14日木曜日

今が旬です!<とうもろこし> /社員食堂の栄養士さんから(14)

サラダなどによく使われるとうもろこし。

栄養的にはビタミンB1、B2、カリウム、食物繊維を多く含むので、疲労回復やストレスに対する抵抗力を高めたり便秘予防の効果が期待できます。


また、ビタミンB1、B2は一般的にゆでたりすると失われやすいのですが、とうもろこしの場合はゆでても失われにくいという嬉しい特徴があります。

生のものを購入する時には、粒がぎっしり詰まっていてしっかりふくらんだもの、ひげが長くふさふさしていてみずみずしいもの、皮がきれいな緑色のものを 選ぶといいですね。

2012年6月7日木曜日

今が旬です!番外編<もやし> /社員食堂の栄養士さんから(13)

今回は旬がなく、1年中安定して出回っているもやしを取り上げたいと思います。

 もやしは、白くて細長い姿とは対照的にビタミンB1、B2、C,カルシウム、鉄、食物繊維等の栄養をバランスよく含んでいます。


 もやしは豆が発芽して出来ますが、発芽することによって消化しやすくなります。 調理する時には、短時間加熱がビタミン類の損失を防ぎ、歯ごたえを生かすコツです。

 購入する時には、袋の中の空気がしっかり抜けていて、根は色白で豆の開いてないものを選ぶといいですね。