2012年11月7日水曜日

光のふしぎ(2) 青空、夕焼け

前回では、太陽について解説しました。
今回は、その続きにあたります。

太陽の光をプリズムに通すと、何色もの光に分かれます。
これは、太陽光が空気とは屈折率が異なる媒質を通ったことで、
波長ごとに光が分かれたことを意味します。
このように、太陽の光は様々な波長の光が混ざったものです。
(太陽光のスペクトル、下図)


波長が短い光ほど散乱しやすい。(青い光)
波長が長い光ほど散乱しにくい。(赤い光)

晴れた日のお昼に青空が広がるのは、太陽光に含まれる波長の短い青色の光が大気中の気体分子で散乱するからです。



大気中にはたくさんの気体分子があるので、幾度とない散乱を繰り返します。空いっぱい広がった光が眼に届くので、青く見えるのです。

一方、夕方になると、光は地平線の近くから、大気中を長い距離進んできます。そのため、波長の短い青い光はそのほとんどが大気中で散乱し、地表に届かなくなります。

一方、波長の長い赤い光は、大気中で散乱されることなく地表に真っ直ぐ届きます。そのため、夕焼けの空は赤く見えるのです。