2012年9月27日木曜日

今が旬です!<しょうが> /社員食堂の栄養士さんから(26)

名脇役の生姜。

主に風味付けや臭み消し、薬味として利用されています。

栄養的にはビタミンB1、B2、Cなどがごく微量含まれる程度でほとんど期待できません。

しかし、ジンゲロンやショウガオールという辛味成分が特有の風味をもたらし、優れた殺菌力を持っています。

また、解毒作用や発汗作用、食欲増進といった効果が期待できるので風邪のひき始めには意識して摂取するといいですね。

ただ、刺激が強いので胃の弱い人は一度にたくさん食べ過ぎないようにしましょう。

2012年9月26日水曜日

HPLC分析のコツ(17) 蛍光検出器のお話 その1

さて、今回から蛍光検出器のお話です。毎日、分析を始める前にまずここを見ます。調子の悪いときも真っ先にここを見ます。それは、光源ランプの明るさと、フローセルからでる光の強さです。


EX(excitation)とあるのは励起光の強さ、EM(emission)は蛍光の強さを表しています。励起光の強さとは、光源ランプの明るさのことです。蛍光の強さとはフローセルからでている光の強さのことです。UVとは異なり、EXは大きい程いいのですが.セルのEMは小さいほどいいです。UVではどちらも大きい方がよかったのですが。EXの値は光源ランプや励起光側の光学系の状態を反映し、励起する光が強ければ強いほど、サンプル測定時に強い蛍光が出ます。つまり、高感度で検出できることになります。この値は、ランプが劣化すると徐々に小さくなっていきます。波長が違うと値も変わります。



図 セルに照射した際の励起光(EX)と蛍光(EM)

EMの値はフローセルからの光です。この値はべースラインノイズの大きさと関連しています。EMの値が大きければノイズも大きくなります。従ってS/Nは悪くなり、検出感度も悪くなります。値の大きさは移動相やフローセルの汚れ等を反映し、Gainを変えたときや、波長を変えたときにも変化します。特に、EXとEMの波長が近いときや、EXの2倍の波長に近いときに大きくなります。

蛍光検出器では、ブランク測定時のEMの値を小さくしないと高感度分析はできません。また、EXが大きくないと高感度になりません。(この話は、次回に詳しくお話ししたいと思います。)

この機能の使い方ですが、基本的にはUVと同じです。毎日、同じ移動相、同じ波長で分析しているときには、EXでランプの劣化の状態が分かります。EMでは移動相やフローセルのよごれ具合、ノイズの大きさが分かります。運転ノートに記録しておけばランプ交換の時期を予想することができます。ただ、UVの場合と違ってEXの値はランプをつけた直後と、安定してからでは値が少し違います。小さな違いはあまり気にしないほうがいいと思います。

■参考

2012年9月21日金曜日

今が旬です!<鮭> /社員食堂の栄養士さんから(25)

焼きもの、鍋物、フライなどでおなじみの鮭。

1年中出回っていますが、これからおいしい季節を迎えます。

栄養的には、たんぱく質・脂質に富み、悪玉コレステロールを減らして動脈硬化を予防するエイコサペンタエン酸を多く含みます。

ビタミンB1、B2、D、Eなどの他、たんぱく質や脂質の代謝を助けるB6が多いので他の魚よりたんぱく質の消化吸収がよいという特徴があります。

購入する時は、肉厚でつやがあるものを選ぶといいでしょう。

2012年9月14日金曜日

お知らせ サーバメインテナンス

サーバメインテナンスのため下記のスケジュールでWeb/電子メールのサービスを停止いたします。

■開始 2012年9月14日(金) 18:00
■終了 2012年9月18日(火) 08:30

お客様にはご不便をおかけしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

2012年9月13日木曜日

今が旬です!<ピーマン> /社員食堂の栄養士さんから(24)

ピーマンというと緑色の印象が強いですが、未熟なうちに収穫したものが緑色で、完熟すると赤くなります。

栄養的にはカロテン、ビタミンCを多く含み、特にビタミンCに関して、熱に強く短時間加熱ではほとんど破壊されないという嬉しい特徴があります。

独特のクセが気になる人は丸ごとさっと熱湯に通すか、表面を軽くあぶって薄皮をむいてから調理すると食べやすくなります。 鮮やかな緑色と共に味わってください。

2012年9月12日水曜日

HPLC分析のコツ(16) UV/VIS検出器のお話-その4

今回も懲りずにUV/VIS検出器です。
本題にはいる前に、検出器の仕様(スペック) の項目を少し説明します。


  • 波長再現性(波長を設定時の誤差)
  • 波長正確さ(設定波長とのズレ)
  • スペクトルバンド幅(スリットを通過した単色光の広がり)

さて、HPLCのシステムを何台も使っているところでは、同じ波長で検出しているはずなのに、 検出器によってピーク高さが違うなんて事を経験されたところもあるんではないでしょうか。

 その理由を説明します。ここで問題になるのが、波長正確さです。 日本分光のUV-4070では±1nmです。例えば、250nmに波長を設定しても、実際には装置によっては 249nmから251nmのどこかの波長が選ばれているということです。最大2nmの違いが生じる可能性があります。装置によってピーク高さの異なる原因がこの2nmの違いなのです。特に、 シャープな吸収スペクトルを持つた化合物で顕著に現われます。絵で説明します。
 
波長が吸収極大付近にないときは、図のように2nmの違いが、吸光度に大きく反映します。 ところが吸収極大付近では、ほとんど吸光度は変わりません。絵で描くととてもよく分かりますね。


図 測定波長と吸光度

じゃあ、波長正確さをもっと上げればいいのではと考えるのは素人の浅はかさ。私もこう思って専門家に聞いたところ、「原理的にはその通りです。でも、波長正確さだけではなくて、そこにはスペクトルバンド幅との関係があってそれほど簡単ではないのです。 」と諭されました。その理由はよく分からないのですが、とっても難しそうです。

はじめに書いたような事を経験された人、理由を分かって頂けましたか。次号からは、蛍光検出器を取り上げます。