2014年4月9日水曜日

時短、省溶媒分析のすゝめ(1) 一滴分析

化学的な分析において、測定時間の短縮や溶媒使用量の低減は、コストや環境保護の観点からも非常に重要です。そこで、今回から数回に渡って「時短、省溶媒を実現する分析手法」をご紹介したいと思います。第一回は「一滴測定」です。

UV、蛍光、CD、基本、液体サンプルの分析は角セルに入れて行います。その場合、サンプルは2mL程度必要です。

日本分光の提供する一滴測定ユニットを用いると、サンプルを中央の部分に一滴滴下するだけで測定できます。5μL程度で測定ができ、サンプル自体の量を少なくすることが可能です。また、測定には滴下、測定後は拭く(回収も可能)だけで次の測定を行うことができ、非常にスピーディに分析ができます。UV、蛍光、CD、いずれにおいても1滴で測定することができます。


タンパク質のようにサンプルが貴重な場合に非常に有効です。測定時間を短縮したい場合にも効果を発揮します。タンパク質を測定するかた、沢山の試料を測定するかたは、このような方法もあることをお含みおきください。