2014年4月22日火曜日

時短、省溶媒分析のすゝめ(2) しみの抽出測定

繊維などの物質に混入した「しみ」を分析する場合、一般には、一度有機溶媒などで抽出し、それからサンプル調整して測定する必要があります。しかし、金蒸着ミラーと顕微赤外反射法を用いると、もっと簡単に測定することができます。

図に示すのは、布に付着した「しみ」です。これを手ごろな大きさにカットし、金蒸着ミラーにのせ、3μLのクロロホルムで抽出します。布を取ったあと、金蒸着ミラー上の残渣を顕微赤外反射法で測定します。

図 布のしみを金蒸着ミラー上に抽出


布などに付着した「しみ」を測定する場合には、非常に簡単に、すばやく測定できます。有機溶媒も、極少量で済みます。下図に、顕微赤外反射法で測定した「しみ」のIRスペクトルを示します。

図 しみ(オイル)のIRスペクトル


2014年4月9日水曜日

時短、省溶媒分析のすゝめ(1) 一滴分析

化学的な分析において、測定時間の短縮や溶媒使用量の低減は、コストや環境保護の観点からも非常に重要です。そこで、今回から数回に渡って「時短、省溶媒を実現する分析手法」をご紹介したいと思います。第一回は「一滴測定」です。

UV、蛍光、CD、基本、液体サンプルの分析は角セルに入れて行います。その場合、サンプルは2mL程度必要です。

日本分光の提供する一滴測定ユニットを用いると、サンプルを中央の部分に一滴滴下するだけで測定できます。5μL程度で測定ができ、サンプル自体の量を少なくすることが可能です。また、測定には滴下、測定後は拭く(回収も可能)だけで次の測定を行うことができ、非常にスピーディに分析ができます。UV、蛍光、CD、いずれにおいても1滴で測定することができます。


タンパク質のようにサンプルが貴重な場合に非常に有効です。測定時間を短縮したい場合にも効果を発揮します。タンパク質を測定するかた、沢山の試料を測定するかたは、このような方法もあることをお含みおきください。







2014年4月7日月曜日

2014アカデミアキャンペーン

日本分光では、今年も教育関連機器向けに特別価格で各種分析機器をご提供させていただくキャンペーンを実施いたします。詳細につきましては、お問い合わせください。


◆対象商品


▼高速液体クロマトグラフ

セミ分取システム
セミ分取システム

  • アイソクラティックシステム
  • グラジエントシステム
  • セミ分取システム
  • PDA検出器
  • 蛍光検出器
  • オートサンプラ
  • HPLC用ソフトウエア(ChromNAV)

▼超高速液体クロマトグラフ

  • X-LC/Aシステム
  • X-LC/Bシステム


FT/IR-4700(新型)

▼赤外分光光度計

  • フーリエ変換分光光度計
  • 1回反射ATRベースキット
  • 高耐圧型1回反射ATRベースキット
  • ZnSeプリズムキット
  • Geプリズムキット
  • 高耐圧型ダイアモンドプリズムキット
分光光度計
紫外可視分光光度計  

▼紫外可視分光光度計

  • 1滴測定システム
  • 紫外可視分光光度計
▼分光蛍光光度計

  • 分光蛍光光度計
※本キャンペーンは科学研究費・教育機関対象です。期間は2014年7月31日までです。

 ▼関連情報