日本分光の液体クロマトグラフ用ソフトウェアChromNAVとスペクトロスコピー用ソフトウェアSpectra Managerは、Windows 10対応は完了しています。
しかしながら、現時点におきましては、Windows 10とともに提供を開始することを見合わせており、Windows 10に対応につきましては、個別にご相談を受付させて頂いています。詳細につきましては下記の案内をご参照ください。
弊社ソフトウェア製品のWindows 10対応について(2)
これまでのWindowsとの大きな相違点
Microsoft Windows 10は2015年7月29日(日本時間7月30日)にWindows 7 SP1版およびWindows 8.1 Update版のユーザー向け無償アップグレードプログラムと同時にリリースされました。
Windows 10はこれまでのWindowsとは異なり、
Windows as a Serviceという新しいコンセプトの元に販売されています。これまでのWindowsでは、大きなバージョンアップがあるたびに、新しいWindowsがリリースされてきましたが、Windows 10においては、WindowsのアップデートはWindows Updateを通じて無償で行われるようになりました。つまり、Windows 10はWindowsの最後のバージョンであり、Windows 10という名前のまま、デザインが変更されたり、機能が改善されたり、新しい機能が追加されたりするなど、仕様が変わっていくことになります。
Windows 10アップデートについて
Windows 10がリリース後、2015年11月13日(日本時間11月14日)に初めての大型アップデートがありました。このとき、プロダクトアクティベーション方法(認証方法)がリリース後に変わるなどして、多少の混乱がありました。
2016年7月28日(日本時間7月29日)に、前述の無償アップグレードプログラムが終了し、2016年8月2日(日本時間8月3日)に2回目の大型アップデートがあり、
Windows 10 Anniversary Updateの提供が始まりました。このときインターネット上で、アップデートがうまくできなかったり、Windows 10がフリーズしたりするなど、何らかの不具合が生じたというユーザーからの報告が多数ありました。Microsoftもサポートサイトで対応を行っています。
このようなトラブルが仕事で使用しているパソコンで生じると大変です。実際、JASCOKUNが使っているWindows 10 パソコンもアップデートで動作不良となり、ちょっと困ったことになりました。しかしながら、アップデートはいつかはしなければなりませんし、放置しておくとセキュリティの問題も生じてきます。
Microsoftは今春3回目の大型アップデートを予定しており、
Windows 10 Creators Updateの提供を行う予定です。既に先行評価版(
Insider Preview)がリリースされています。
Creators Updateという名前からも判断ができるように、このアップデートでは、3D表示、バーチャルリアリティなどのゲーム機能が追加されています。また、セキュリティセンターが追加されたり、プライバシー機能が強化されるなどしています。
ユーザーインターフェイスにも若干の変更があり、スタートメニューからコントロールパネルの項目がなくなり、メニューからはWindows 10の設定しか呼び出せなくなりました。Internet Exploreの項目がなくなり、Edgeに変更となっています。さらに、DOSプロンプトがなくなり、PowerShellに変更となっています。これらの機能はメニューから呼び出すことはできませんが「ファイル名を指定して実行」で直接コマンドを入力すると起動することはできます。通常の利用では大きな問題はないかもしれませんが、ソフトウェアを導入したり、Windowsの設定を変更する際には戸惑うかもしれません。
さて、日本分光のChromNAV、Spectra ManagerのWindows 10 Creators UpdateのInsider Preview版での作動は確認できていますが、Windows 10 のアップデートの際に、アップデートが正常に行われなかったり、Windowsが正常に作動しないなどの問題が発生すると、仕事を止めてしまうというリスクがあります。
Microsoftは2月に予定されていたセキュリティアップデートを1部のユーザーで問題が生じる可能性があるとしてリリースを延期しています。
このようなことから、日本分光ではWindows 10 Creators Updateの提供が開始されるまで、Windows 10の提供開始を見合わせております。ただし、上述の通り、Windows 10の対応については、個別にご相談に応じさせております。Windows 10対応に関するお問い合わせにつきましては下記をご参照くださいますようお願い致します。
弊社ソフトウェア製品のWindows 10対応について(2)