2012年12月27日木曜日

今が旬です!<年越しそば&おせち料理>/社員食堂の栄養士さんから(39)社員食堂から  

12月31日は年越しそばを食べる方も多いのではないでしょうか?

年越しそばの由来は「そばが細く長くのびるので家運や寿命がのびるように」という説や「切れやすいので1年間の苦労を切り捨てて翌年に持ち越さないため」という説が一般的です。

また、お正月にはおせち料理を食べる機会が多いと思います。

おせち料理には、代表的なものとして
  • 「1年中まめ(元気)に過ごせますように」黒豆
  • 「子孫繁栄」数の子
  • 「五穀豊穣」田作り
  • 「金団=財宝:豊かに過ごせるように」きんとん
  • 「腰が曲がるまで元気で長生きできるように」海老
などがあげられます。
今年もどうもありがとうございました。

皆様にとって来年が良い年でありますように。

2012年12月20日木曜日

今が旬です!<小松菜>/社員食堂の栄養士さんから(38)社員食堂から  

和え物・煮浸し・炒め物など幅広く利用できる小松菜。

年中出回っていますが、栄養価が高くておいしいのは冬の時期のものです。

栄養的にはカロチン、ビタミンB2・C・E、鉄、カルシウムを多く含み、特にビタミンB2は野菜の中でもトップクラスカルシウムはほうれん草の6倍近く含まれています。

風邪、骨粗しょう症、動脈硬化などの予防のためにも積極的に摂りたい野菜ですね。

購入する時には葉が肉厚でつやのあるものを選ぶようにしましょう。

購入後はなるべくその日のうちに調理し、使いきれない場合はゆでて密閉容器に入れ、2日以内に使用するか冷凍保存するようにして下さいね。

ほうれん草より日持ちが悪く、1日置くとビタミンCは3割ほど減ります。

2012年12月19日水曜日

光のふしぎ(5) 虹

ニュートンが万有引力の法則を発見したのは非常に有名ですが、
実は、ニュートンは光学にも詳しく、虹が7色だと示したのも彼です。

彼は、無色の光をプリズムに通すと赤から紫まで連続的に変化する
光の帯が表われるのを実験で示しました。
この現象を光の分散といいます。

太陽や電灯の光はたくさんの色の光が集まったものです。
光の三原色、赤、緑、青を混ぜると白色の光が出来ることからも想像がつきます。

光の色の違いは波長(厳密には周波数)の違いであり、
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の順に波長がだんだん短くなります。

屈折率は、波長が短い光ほど大きくなるので、プリズムに無色の光を通すと、よく屈折するのが青い光、あまり屈折しないのが赤い光と色ごとに光が分かれるのです。

では、本題の虹に入りましょう。

雨が降ったあとの空には、たくさんの小さな水滴が浮かんでいます。太陽の光が水滴にあたると、表面で屈折し水滴の中に入ります。その光は水滴の中で反射し、再び水滴の表面で屈折して外へ出ます。



屈折のしやすさは色によって異なり、赤い光は約42度、紫の光は約40度の方向に分散します。これが虹(主虹)ができるしくみです。

また、水滴の中で2回反射が起こる場合もあります。分散する角度が異なり、赤い光は51度、紫の光は53度になります。この虹を副虹といい、主虹とは色の並び順が逆になり、ぼんやりと見えます。

ちなみに、水滴の中で3回以上反射する光は、光がかなり弱くなるため、見ることができません。

2012年12月13日木曜日

今が旬です!<ブリ> /社員食堂の栄養士さんから(37)社員食堂から

ブリは成長に伴って名前が変わる出世魚です。

地方によって様々な呼び名がありますが、15~40㎝位のものをハマチ、40cm前後のものをイナダ、60cm前後をワラサ、それ以上のものをブリと呼びます。

たん白質や動脈硬化予防に効果があるエイコサペンタエン酸(EPA)ドコサヘキサエン酸(DHA)などの脂質、ビタミン類、鉄分、カルシウムを豊富に含みます。

天然のものと養殖のものとではたん白質や脂質の含有量は変わりませんが、ビタミンは天然ものの方が多く含まれます。

切り身で購入する時には、身に弾力があり血合いの部分が鮮やかなものを選ぶようにしましょう。

2012年12月6日木曜日

今が旬です!<かぶ> /社員食堂の栄養士さんから(36)社員食堂から

煮物やサラダ・漬物など幅広く利用できるカブ。

11月頃から3月にかけてが旬になります。

根の部分(白い部分)にはビタミンCや消化を助けるジアスターゼを多く含みます。葉の部分にも、カロテン、ビタミンB2、C、鉄分、カルシウムなどを豊富に含むので、葉もうまく活用するようにしましょう。

購入する時は、根の部分は白くて光沢のあるものを、葉の部分は茎がしっかりしていて緑色が濃く枯れていないものを選ぶといいですね。

葉をつけたままだと根の水分を葉が吸い上げてしまうので、購入後は速やかに根の部分と葉の部分を別々にラップにくるんで保存するようにしましょう。

2012年12月5日水曜日

光のふしぎ(4) 蜃気楼

夏の暑い時期に地面に見える水溜り、
近づいてみると、そこに水溜りはない。

これは蜃気楼(正確には下位蜃気楼、通称逃げ水)という現象です。

夏のアスファルトは太陽の光に照らされて、
地面の近くは非常に高温になります。
(地面から離れるほど、温度は低くなります。)

光は密度の高い(温度の低い)方に曲げられて進む性質があるため、
下に向かう光の一部が地面を避けるようにして上に向かいます。
人は、曲げられた光でも像の写る方向に物体があるように錯覚します。
そのため、光の延長戦上、地面の下に大気の像が見えます。

あたかも上方の景色を反射した水溜りがあるように、
屈折した光の像が地面に見える。

これが、近づいても存在しない水溜りの正体です。