2013年2月22日金曜日

今が旬です!<ネギ>/社員食堂の栄養士さんから(46)社員食堂から

薬味、汁物、鍋物などですっかりおなじみのネギ。

あの独特の匂い成分は硫化アリルによるもので、消化液の分泌を促して食欲増進をさせたり、血行をよくして体温を高める働きがあります。寒さ厳しいこの時期、嬉しい働きですね。

栄養的にはカルシウムやビタミンC、葉の部分にはカロテンも含まれています。

購入する時には、長ネギ(根深ネギ)は白い部分がしっかりしていて全体にみずみずしくハリのあるものを、葉ネギは傷がなくしおれていないものを選ぶようにしましょう。

泥つきネギは洗ってあるものより日持ちがよく、土に埋めておけば春まで長期保存が可能です。

2013年2月20日水曜日

光のふしぎ(9) 偏光グラス

釣りやスノーボード、テニスなどで売られている、ちょっと高価なサングラス、今回は偏光グラスについて取り上げます。

一般的なサングラスは、目に入る光の量を減らし、眩しさを抑えるというものです。偏光グラスは、それに加えて、水面、雪面などで乱反射する光をカットし、見えやすくするというものです。水面や雪面等の界面に光が当ると、透過する光以外に反射が生じます。これが原因で、水面下の様子をうつす透過光と混ざって、見えにくくするのです。

水面等で起こる反射は特殊で、フレネル反射といい、表面に対して水平方向の偏光成分のみ反射するという特徴があります。偏光グラスは水平方向の偏光をカットするようにできているので、乱反射は目に入りません。

一方、水面下からの透過光は、水平だけでなく垂直方向の偏光成分も含まれているため、
偏光グラスを通して見ることができます。


これにより、水面下からの透過光(水中にいる魚の様子)だけをクリアに見ることができるのです。

■参考
紫外可視分光光度計の固体測定テクニック

2013年2月14日木曜日

今が旬です!<水菜>/社員食堂の栄養士さんから(45)社員食堂から

水菜は古くから京都で作られていたので京菜とも呼ばれます。

クセがなくシャキシャキした食感があり、お浸しやサラダ、和え物、鍋物、炒め物など様々な料理に合う野菜です。

栄養的には鉄分やカルシウム、ビタミンCが多く、鉄分は春菊以上、カルシウムは小松菜以上の含有量です。そのため貧血予防やイライラ解消効果が期待されます。

購入する時には葉の緑色が鮮やかで茎が白く、葉がしおれたり折れたりしていないものを選ぶといいですよ。

あまり日持ちがしないので、購入後は早めに使い切るようにしましょう。

2013年2月7日木曜日

今が旬です!<サワラ>/社員食堂の栄養士さんから(44)社員食堂から

魚へんに春と書く鰆。字のごとく春を告げる魚とも呼ばれます。

成長によって名前を変える出世魚で小さいものは関西ではサゴシ、関東ではサゴチと言われます。

栄養的にはたんぱく質、脂質、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、タウリンなどを多く含みます。

淡白でクセのない魚なので、焼いたり煮たり蒸したりと色々な調理法で美味しく食べることが出来ます。

購入する時には皮や肌が瑞々しく弾力があって斑点模様が鮮やかなもの血合いが濃くきれいなものを選ぶようにしましょう。

2013年2月6日水曜日

光のふしぎ(8) マジックミラー

車のガラスなどで、車内からは見えるけど、車外からは見えないものってありますね。今回は、マジックミラーについて取り上げます。

構造としては単純で、板ガラスなどの透明な基板に、銀やすずなどをある程度薄くメッキしたものです。薄くメッキすることで、透過光と反射光の両方が生じます。

明るい場所(車外)から暗い場所(車内)へと、このガラスを覗き込むと、暗い場所の様子は見えません。明るい場所からの反射光が多く、暗い場所からの透過光が少ないため、主に反射光が見えるからです。一方、暗い場所(車内)から明るい場所(車外)を見ると、外の景色が見えます。明るい場所からの透過光が多く、暗い場所からの反射光が少ないため、主に透過光が見えるからです。

図 マジックミラーのしくみ

つまり、マジックミラーは暗い側から明るい側を見ることができ、明るい側から暗い側を見ることができないものです。常に、片側から見えるというものではありません。家の窓材としてマジックミラーが使われにくい理由は、夜中は外からは明るい建物内が見え、反対に建物内から外が見えなくなるからなんですね。

反射光と透過光を分けるものは、分光光度計でも使われています。試料側と参照側の光を分ける際に、このようなミラー(ビームスプリッター等と呼ばれる)が使われることがあります。