例として、アフラトキシンB1、B2、G1、G2をトリフルオロ酢酸(TFA)により水酸化対に誘導体化させて蛍光検出した場合を取り上げます。
■TFA誘導体化の手順
・0.5、1.0、5.0、10μg/Lの1.0mLアフラトキシン混合標準試料をそれぞれ作成
・アフラトキシン混合標準試料を45℃以下で窒素気流を用いて、濃縮、溶媒除去
・0.1mL TFAを加え、密栓して激しく攪拌後、室温・暗所で15分間放置
・0.9mL 超純水/アセトニトリル(90/10)を加え、攪拌後、HPLC装置へ注入
図 アセトニトリル処理前と処理後のクロマトグラム |
用いたサンプルビンに対して、アセトニトリルで洗浄処理したものを用いたところ、ピークが洗浄未処理のものと比べて大きくなり、直線性が改善しました。このように、サンプルビンへの目的成分の吸着を防ぐことで、より正確に測定を行うことが可能になります。