2012年11月21日水曜日

光のふしぎ(3) 雷

悪いことをしたときに親から落ちるもの。
それは「親父のかみなり」
最近では、少なくなってしまったかもしれませんね。

今回のテーマは雷です。
まずは、その発生のしくみから解説します。

雷は雲から発生します。
雲は非常に微小な水滴(水蒸気)ですが、
温度の低い上部では氷の粒、
温度の高い下部では水滴として存在します。

上部の氷の粒はその重さで落下しますが、
地表の温度が高いと、上昇気流が生じ、舞い上がります。
舞い上がった氷の粒は水蒸気を付着し、
さらに大きな氷の粒になります。
この上昇、降下する氷の粒が互いにこすれあうことで、
静電気が発生します。

雷雲は一般的に、
上部が+、下部が-に帯電します。

雷雲が地面に近づくと、
静電誘導が起こり、地面が+に帯電します。
雷雲下部の-と地面の+が大きくなったところで
地面に放電します。

これが雷です。

雷自体は非常にエネルギーが高く
(温度は2~3万℃)、
近くで見ると、青白い光になるそうですが、

離れた場所だと、
波長の短い青い光は、空気中の塵や埃に吸収、散乱されて、黄色い光に見えます。

このため、雷はしばしば黄色く表現されます。