夏野菜の代表格、トマト。鮮やかな赤い色はリコピンという色素によるものです。
リコピンはガンや動脈硬化に効果があると注目されている成分で、抗酸化作用はβカロテンの約2倍含まれています。 その他、ビタミンCやクエン酸、ペクチンなど様々な栄養成分を多く含むために昔から「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われているほどです。
また身体を冷やしたり、胃を丈夫にして消化を助ける作用もあるとされています。これからの暑い夏にピッタリですね。
購入する時は、ヘタがしおれていたり黒ずんでいないもの、丸みがあり割れていないものを選ぶようにしましょう。
2012年6月22日金曜日
2012年6月20日水曜日
HPLC分析のコツ(11) 緩衝液の話2
85%のリン酸を425倍希釈したときのリン酸のモル濃度を計算してみましょう。 1L作るのに必要な85%リン酸の量は、1000/425=2.35mLです。 この重量は、2.35×1.69=3.97gです。 この中のリン酸の重量およびモル数は、3.97×0.85=3.38、3.38/97.995=0.03449となり、 それぞれ3.38g,34mMとなります。 つぎに最もいい加減な作り方である、85%リン酸を2mLとって1Lにしたときの濃度です。 これは、上の計算結果を使って、34.49×2/2.35=29.35,29mMとなります。
話が長くなりましたが、言い訳をさせてください。 分離で大切なのは、チャンピオンデータではなく、クロマトグラムの再現性です。 だから、この再現性に関わる移動相の調整方法というものを非常に重要と考えています。
さて、今回も緩衝液のお話です。皆さんは、緩衝液を作るとき、pHメーターを使ってpH調整をしていませんか? 私はこれが苦手です。メーターの校正、pH標準液や電極の管理とか面倒ですよね。 pHメーターが他の人に使われていたら、待たなくてはならない。 というわけで、私はpHメーターを使わないで緩衝液を作るようにしています。
「それでは、どうやってやるのかって?」 試薬を正確に秤量して、緩衝液を作っています。保持時間の再現性には全く問題ありません。 管理の悪いpHメータを使うよりも再現性の良いデータが得られます。
しかし、実際やってみると面倒なことも多いのです。 望みのpHになるような試薬の混合具合を試行錯誤しなければいけないからです。 このあたりの見当をつけるのに、化学便覧の「緩衝溶液、組成とpH値」の表を参考にしています。
Michaelisの緩衝液の中の1/30Mリン酸ナトリウム緩衝液、pH6.4を作ってみましょう。 表からはM/30m,KH2PO4:M/30,Na2HPO4でpH6.4になることがわかります。 このまま作成すると、陽イオンはNaとKの2種類になってしまいます。 移動相条件を単純にするために陽イオンをナトリウム1種類にします。 それには、リン酸1カリウムの代わりにリン酸1ナトリウムを使用すればいいわけです。 表の値から必要な試薬の量を計算して、水に溶かせば出来上がりです。 M/30は、0.033Mとして計算します。 リン酸1ナトリウム・2水の分子量は156.10で、必要な量は156.10×0.033×2/3=3.43, 3.43gになります。 次に、リン酸2ナトリウム12水の量は、358.14×0.033×1/3=3.94gです。 秤ではかって、水を加えて1Lにすれば完了です。
自分の目的にあう緩衝液が表に無い場合は、最初に表を作成しなくてはなりません。 条件検討の際はpHメータを使い、条件が決まったら重量法で作製します。
たかがpH調整と思っている人もいるかもしれませんが、毎日のことなので意外と省力化できます。
また、pH調整無しで緩衝液を作れるようになると、緩衝液と有機溶媒の混合移動相を作製することも出来てしまいます。 あらかじめ作っておいた水と有機溶媒の混合液を秤量した試薬に加える。
今日の話はここまで、次回で緩衝液の話は最後にしたいと思います。

さて、今回も緩衝液のお話です。皆さんは、緩衝液を作るとき、pHメーターを使ってpH調整をしていませんか? 私はこれが苦手です。メーターの校正、pH標準液や電極の管理とか面倒ですよね。 pHメーターが他の人に使われていたら、待たなくてはならない。 というわけで、私はpHメーターを使わないで緩衝液を作るようにしています。
「それでは、どうやってやるのかって?」 試薬を正確に秤量して、緩衝液を作っています。保持時間の再現性には全く問題ありません。 管理の悪いpHメータを使うよりも再現性の良いデータが得られます。
しかし、実際やってみると面倒なことも多いのです。 望みのpHになるような試薬の混合具合を試行錯誤しなければいけないからです。 このあたりの見当をつけるのに、化学便覧の「緩衝溶液、組成とpH値」の表を参考にしています。
Michaelisの緩衝液の中の1/30Mリン酸ナトリウム緩衝液、pH6.4を作ってみましょう。 表からはM/30m,KH2PO4:M/30,Na2HPO4でpH6.4になることがわかります。 このまま作成すると、陽イオンはNaとKの2種類になってしまいます。 移動相条件を単純にするために陽イオンをナトリウム1種類にします。 それには、リン酸1カリウムの代わりにリン酸1ナトリウムを使用すればいいわけです。 表の値から必要な試薬の量を計算して、水に溶かせば出来上がりです。 M/30は、0.033Mとして計算します。 リン酸1ナトリウム・2水の分子量は156.10で、必要な量は156.10×0.033×2/3=3.43, 3.43gになります。 次に、リン酸2ナトリウム12水の量は、358.14×0.033×1/3=3.94gです。 秤ではかって、水を加えて1Lにすれば完了です。
自分の目的にあう緩衝液が表に無い場合は、最初に表を作成しなくてはなりません。 条件検討の際はpHメータを使い、条件が決まったら重量法で作製します。
たかがpH調整と思っている人もいるかもしれませんが、毎日のことなので意外と省力化できます。
また、pH調整無しで緩衝液を作れるようになると、緩衝液と有機溶媒の混合移動相を作製することも出来てしまいます。 あらかじめ作っておいた水と有機溶媒の混合液を秤量した試薬に加える。
今日の話はここまで、次回で緩衝液の話は最後にしたいと思います。
2012年6月14日木曜日
今が旬です!<とうもろこし> /社員食堂の栄養士さんから(14)
サラダなどによく使われるとうもろこし。
栄養的にはビタミンB1、B2、カリウム、食物繊維を多く含むので、疲労回復やストレスに対する抵抗力を高めたり便秘予防の効果が期待できます。
また、ビタミンB1、B2は一般的にゆでたりすると失われやすいのですが、とうもろこしの場合はゆでても失われにくいという嬉しい特徴があります。
生のものを購入する時には、粒がぎっしり詰まっていてしっかりふくらんだもの、ひげが長くふさふさしていてみずみずしいもの、皮がきれいな緑色のものを 選ぶといいですね。
栄養的にはビタミンB1、B2、カリウム、食物繊維を多く含むので、疲労回復やストレスに対する抵抗力を高めたり便秘予防の効果が期待できます。
また、ビタミンB1、B2は一般的にゆでたりすると失われやすいのですが、とうもろこしの場合はゆでても失われにくいという嬉しい特徴があります。
生のものを購入する時には、粒がぎっしり詰まっていてしっかりふくらんだもの、ひげが長くふさふさしていてみずみずしいもの、皮がきれいな緑色のものを 選ぶといいですね。
2012年6月7日木曜日
今が旬です!番外編<もやし> /社員食堂の栄養士さんから(13)
2012年6月6日水曜日
HPLC分析のコツ(10) 緩衝液の話1
今回は緩衝液についてのお話です。
疑問1、なんの濃度?
緩衝液の濃度が、緩衝能を示す弱酸、弱塩基の量を示すことは知っています。 ピリジン-酢酸の場合には、pHに関係なく、ピリジンの濃度をさすという例外があることも知っています。 ここで困ってしまうのが、よく使うリン酸です。
例えば、10mM NaH2PO4の場合、pH6.5のときの10mMというのは、リン酸の濃度のことです。 ところが、pH2.5の緩衝液では、10mMは、Naの濃度をあらわしているのです。 同じリン酸緩衝液で、違いがあります。 どっちのpHでも、はじめは10mM分のNaH2PO4・2H2Oを水に溶かします。 この時のpHは4.5くらいです。pHを6.5にするには、NaOHを加えます。 2.5にしたいときは、リン酸でpHを調整します。もうわかってしまいましたね。 pHにより加えるものが違ってくるので、濃度を示すものも変わってしまうのです。 「pH2.5のときには、はじめにリン酸を10mM分計っておけばいいじゃないの」 と思われるかもしれませんが、それはできません。 10mMはかりとるようなリン酸というものが無いからです。 市販のリン酸は、約85%の水溶液です。これじゃ、簡単に10mMなんて作れませんよね。
疑問2、0.2%リン酸はどうやって作ったの?
クロマトグラフィーの条件をみていると、0.2%リン酸というのが出てきます。 実際作るときになってみると、 「これはリン酸の濃度で0.2%なのかな?」 「85%リン酸が0.2%入っているということなのかな?」 「この%はW/Wなのか、W/Vなのか?」 論文の中に使われていたとき、多くの人はリン酸濃度0.2%(W/V)だと理解すると思います。 問題は、オペレーターがどうやっているかということですが。
この問題に対しては、3通りの作り方がされていると思います。
①約85%のリン酸を425倍に希釈する方法(0.2%,W/V)
②85%リン酸はW/Vでは何%になるかを計算して希釈する方法(0.2%,W/V、作製方法は後述)
③85%のリン酸を2mLとって1Lにする方法
移動相条件の書き方と作り方が1対1で対応していないのはすっきりしません。
疑問1に関しては、10mM NaH2PO4, pH2.5(H3PO4)と書けば良いのです。 疑問2に関しては、%を書かないで、モル濃度で表せばいいのではないかと考えています。
ただし、計算することが必要になります。 0.2%V/Wは何モルか? リン酸の分子量は97.995、比重は1.00として計算します。 1L中に含まれるリン酸の重量は、1000×0.2/100=2.0gで、そのモル数は2/97.995=0.020、20mMとなります。
次はどうやって作るかという話です。簡単です。 85%リン酸を425倍に希釈すれば良いのです。この方法だと、W/Wの0.2%になってしまいますね。 まず、85%(W/W)リン酸のモル濃度を計算します。比重は1.69で計算します。 1Lの重量は、1000×1.69=1690、1690gです。 この中のリン酸の量は、1690×0.85=1436.5、1436.5gです。 これをモル数に直すと、1436.5/97.995=14.66、14.66Mになります。 つぎに0.2%つまり、20mMの作り方を考えます。 85%リン酸何mLが20mMに相当するかを計算すればいいわけです。 0.02=14.66×y, y=0.02/14.66=0.00136 1.4mLを1Lに希釈すればいいことになります。
実際のリン酸濃度に関しては、次回掲載します。
疑問1、なんの濃度?
緩衝液の濃度が、緩衝能を示す弱酸、弱塩基の量を示すことは知っています。 ピリジン-酢酸の場合には、pHに関係なく、ピリジンの濃度をさすという例外があることも知っています。 ここで困ってしまうのが、よく使うリン酸です。
例えば、10mM NaH2PO4の場合、pH6.5のときの10mMというのは、リン酸の濃度のことです。 ところが、pH2.5の緩衝液では、10mMは、Naの濃度をあらわしているのです。 同じリン酸緩衝液で、違いがあります。 どっちのpHでも、はじめは10mM分のNaH2PO4・2H2Oを水に溶かします。 この時のpHは4.5くらいです。pHを6.5にするには、NaOHを加えます。 2.5にしたいときは、リン酸でpHを調整します。もうわかってしまいましたね。 pHにより加えるものが違ってくるので、濃度を示すものも変わってしまうのです。 「pH2.5のときには、はじめにリン酸を10mM分計っておけばいいじゃないの」 と思われるかもしれませんが、それはできません。 10mMはかりとるようなリン酸というものが無いからです。 市販のリン酸は、約85%の水溶液です。これじゃ、簡単に10mMなんて作れませんよね。
疑問2、0.2%リン酸はどうやって作ったの?
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図 リン酸二水素ナトリウム |
クロマトグラフィーの条件をみていると、0.2%リン酸というのが出てきます。 実際作るときになってみると、 「これはリン酸の濃度で0.2%なのかな?」 「85%リン酸が0.2%入っているということなのかな?」 「この%はW/Wなのか、W/Vなのか?」 論文の中に使われていたとき、多くの人はリン酸濃度0.2%(W/V)だと理解すると思います。 問題は、オペレーターがどうやっているかということですが。
この問題に対しては、3通りの作り方がされていると思います。
①約85%のリン酸を425倍に希釈する方法(0.2%,W/V)
②85%リン酸はW/Vでは何%になるかを計算して希釈する方法(0.2%,W/V、作製方法は後述)
③85%のリン酸を2mLとって1Lにする方法
移動相条件の書き方と作り方が1対1で対応していないのはすっきりしません。
疑問1に関しては、10mM NaH2PO4, pH2.5(H3PO4)と書けば良いのです。 疑問2に関しては、%を書かないで、モル濃度で表せばいいのではないかと考えています。
ただし、計算することが必要になります。 0.2%V/Wは何モルか? リン酸の分子量は97.995、比重は1.00として計算します。 1L中に含まれるリン酸の重量は、1000×0.2/100=2.0gで、そのモル数は2/97.995=0.020、20mMとなります。
次はどうやって作るかという話です。簡単です。 85%リン酸を425倍に希釈すれば良いのです。この方法だと、W/Wの0.2%になってしまいますね。 まず、85%(W/W)リン酸のモル濃度を計算します。比重は1.69で計算します。 1Lの重量は、1000×1.69=1690、1690gです。 この中のリン酸の量は、1690×0.85=1436.5、1436.5gです。 これをモル数に直すと、1436.5/97.995=14.66、14.66Mになります。 つぎに0.2%つまり、20mMの作り方を考えます。 85%リン酸何mLが20mMに相当するかを計算すればいいわけです。 0.02=14.66×y, y=0.02/14.66=0.00136 1.4mLを1Lに希釈すればいいことになります。
実際のリン酸濃度に関しては、次回掲載します。
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