2013年7月17日水曜日

光のふしぎ(19)日焼け

本来はこの時期、スキー焼けの方も見られますが、今年は少ないですね。
今回の話題は「日焼け」です。主に夏のビーチ等で起こります。


日焼けの原因となるのは、太陽光の紫外線です。
紫外線には、波長により

A紫外線(UV-A波):320~400nmの光で、真皮まで達し、黒くなる日焼け。
B紫外線(UV-B波):280~320nmの光で、真皮に達っしない。赤くなる日焼け。
C紫外線(UV-C波):280nm以下の光で、オゾン層に吸収され、基本的には地上に達しない。DNAに損傷をもたらす。

の三種類があります。

私も経験がありますが、日焼けした後、皮膚が赤く痛くなるのがサンバーンといわれるもので、B紫外線が原因です。紫外線が表皮を透過し、内部の毛細血管が炎症反応を起こすことで赤くなります。やけどのような症状で、皮膚がんのリスクが高くなるといわれています。

一方、A紫外線はメラノサイトにメラニン色素の生成を促すことで、皮膚を黒くします。メラニン色素は紫外線を吸収し、皮膚がダメージを受けるのを防ぎます。肌は黒くなりますが健康的な日焼けで、サンタンいわれます。しかしながら、紫外線は真皮に影響を及ぼすので、しわ、しみの原因になります。

来週は、この紫外線から身を守る日焼け止めについて解説します。
分光光度計が活躍します。